お笑い第1世代とは?該当する芸人と呼ばれるようになったキッカケ
執筆:笑まる編集部
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最近、お笑い第7世代と呼ばれる若手芸人がメディアによく登場しているけれど、そもそもお笑い第1世代は誰なのか?と思っている方も多いと思います。
いきなりお笑い第7世代が注目されたため、突然出てきたように思えますが、実はお笑い第1世代も存在します。
お笑い芸人を「第〜世代」と世代ごとに括って呼びはじめたのは、1980年後半頃からなんです。
お笑い第7世代もいいですが、どうせならお笑い第1世代からお笑いの歴史を見てみるのも面白いと思いませんか?
そこで今回はお笑い第1世代を中心に、お笑い芸人の世代についてご紹介いたします。
目次
お笑い第1世代とは
そもそも「お笑い第〜世代」とは何か
「お笑い第〜世代」と称して、世代ごとにお笑い芸人をまとめて呼び出したのは、漫才ブームが落ち着いた1980年後半頃からです。つまり、30年ほど前まで遡ります。
1980年後半のお笑い界は、お笑いビッグ3と呼ばれる「タモリさん」「明石家さんまさん」「ビートたけしさん」がテレビを独占していた状態です。
そこに今では大御所の「とんねるずさん」や「ウッチャンナッチャンさん」、「ダウンタウンさん」の若手芸人が割って入っていた時代でもあります。
「お笑い第〜世代」のはしりは、まさにこの「とんねるずさん」や「ウッチャンナッチャンさん」、「ダウンタウンさん」が人気になったことで、「お笑い第3世代」と呼ばれたことが始まりになります。
お笑い第1世代がもともといたわけではない
「お笑い第〜世代」と呼び始めたきっかけは、「とんねるずさん」や「ウッチャンナッチャンさん」、「ダウンタウンさん」をお笑い第3世代と称したことからで、もともとお笑い第1世代があって積み上げられてきたわけではありません。
1980年頃にブレークした「とんねるずさん」や「ウッチャンナッチャンさん」、「ダウンタウンさん」をはじめとするお笑い芸人をお笑い第3世代と称するために、後付けでその前に売れているお笑い芸人をお笑い第1世代、第2世代と括ったというわけです。
そのため、お笑い第1世代の明確な定義は存在していません。そもそもお笑い第3世代ですら、明確な定義が存在しないため、実は「お笑い第〜世代」は人によって当てはまるお笑い芸人が異なることもあります。
お笑い第1世代の主な芸人(タレント)
お笑い第1世代に明確な定義はないものの、一般的には1962年頃から1969年頃まで続いた演芸ブームの時代に活躍したお笑い芸人のことを称します。
お笑い第1世代の主なお笑い芸人は以下です。(タレント含む)
・コント55号(萩本欽一etc)
・ドリフターズ(志村けん、加藤茶、いかりや長介etc)
・林家三平
・立川談志
・笑福亭仁鶴
・西川きよし
・ハナ肇とクレージーキャッツ
・レッツゴー三匹
・かしまし娘
・てんぷくトリオ
・青空球児・好児
・コント・ラッキー7
・ナンセンストリオ
今では師匠や超大御所と呼ばれる、長きに渡って日本のお笑い会を支えた方達がお笑い第1世代と呼ばれています。
お笑い第1世代の主なテレビ番組
お笑い第1世代の頃の主なテレビ番組は以下です。
・『笑点』
・『お笑いカラー寄席』
・『お笑いモダン亭』
・『夜の笑待席』
・『お茶の間寄席』
・『お笑いタッグマッチ』
・『お笑いとんち袋』
・『土曜ひる席』
・『ライオンお笑いネットワーク』
『笑点』は50年も前から放送されていて、今でも人気番組として多くの芸人さんが出ている番組ですね。
お笑い第2世代・お笑い第3世代のお笑い芸人とは
お笑い第2世代の主な芸人(タレント)とテレビ番組
お笑い第2世代は、一般的に1979年〜1982年頃の漫才ブームと呼ばれていた時代に活躍したお笑い芸人のことです。
お笑いビッグ3の「タモリさん」「明石家さんまさん」「ビートたけしさん」はお笑い第2世代にあてはまります。
お笑い第2世代の主なお笑い芸人は以下です。(タレント含む)
・タモリ
・明石家さんま
・ビートたけし(ツービート)
・島田紳助(紳助竜介)
・笑福亭鶴瓶
・関根勤
・小堺一機
・山田邦子
・オール阪神・巨人
・今いくよ・くるよ
・春風亭小朝
・林家しん平
・コント赤信号(渡辺正行、ラサール石井etc)
・そのまんま東
・片岡鶴太郎
・中田カウス・ボタン
お笑い第2世代の頃の主なテレビ番組は以下です。
・『THE MANZAI』
・『笑ってる場合ですよ!』
・『クイズ漫才グランプリ』
・『お笑い大集合』
・『お笑いスター誕生!!』
・『ザ・テレビ演芸』
・『激突!お笑いルーレット』
お笑い第3世代の主な芸人(タレント)とテレビ番組
「お笑い第〜世代」の元祖のお笑い第3世代は、1980年後半〜1990年前半に活躍したお笑い芸人を指します。
司会者を務めていたり冠番組を多くもっていたり、今も第一線で活躍している大物お笑い芸人が多い世代です。
お笑い第3世代の主なお笑い芸人は以下です。(タレント含む)
・とんねるず(石橋貴明、木梨憲武)
・ダウンタウン(浜田雅功、松本人志)
・ウッチャンナンチャン(内村光良、南原清隆)
・ハイヒール
・トミーズ
・ホンジャマカ
・ダチョウ倶楽部
・さまぁ〜ず
・ヒロミ(B21スペシャル)
・出川哲朗
・今田耕司
・東野幸治
・清水ミチコ
・ジミー大西
・木村祐一
・浅草キッド
お笑い第3世代の頃の主なテレビ番組は以下です。
・『とんねるずのみなさんのおかげです』
・『コラーッ!とんねるず』
・『ウッチャンナンチャンのやるならやらねば!』
・『ウッチャンナンチャンのウリナリ!!』
・『ダウンタウンのごっつええ感じ』
・『ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!』
・『笑いの殿堂』
・『夢で逢えたら』
・『オールナイトフジ』
・『全員出席!笑うんだってば』
・『ギャグ満点』
・『うたばん』
・『ねるとん紅鯨団』
最近話題のお笑い第7世代とは
お笑い第7世代は、昨年あたりからテレビをはじめラジオや雑誌などのメディアで呼ばれるようになりました。
急に出てきた概念に感じるのは、お笑い第3世代以降、そこまでお笑い芸人を世代で括るやり方が注目されなかったからです。
お笑い第3世代からお笑い第7世代までのお笑い第4世代〜お笑い第6世代は、抜け落ちているわけではないのですが、ほとんど使われることがなかったために、お笑い評論家の間でもどこで区切るか意見がわかれるほど、括りとしてはあいまいになっています。
そんな中お笑い第7世代が急に注目され出したのは、なかば偶然です。お笑い第7世代の発端と呼ばれているのが2018年のM-1王者の霜降り明星のせいやさんです。
せいやさんが自身のラジオ番組で、現在の若手芸人のことを「自分たちの世代を“第7世代”と呼んでいこう」といった趣旨の発言をしたことがキッカケ誕生したのが「お笑い第7世代」です。
お笑い第7世代は一般的には、「平成生まれの20代若手芸人」の総称として使用されていることが多いですが、これもまた明確な定義はありません。それ故に、年齢20代であればよいのか、それとも売れている芸人でなければいけないのか、意見がわかれるところです。
▼お笑い第7世代について詳しくみる
話題のお笑い第7世代とは?定義と該当する芸人、その他の世代を解説
まとめ
お笑い第1世代は存在していまいた。ただ、明確な定義がないのと、もともとあった概念ではありません。お笑い第3世代と称するにあたって、同時に生まれた括りです。
お笑い芸人を世代別に括るやり方は、その時代の背景やお笑いの傾向などが見れて面白いですが、一方で線引きがむずかしいところが難点です。
もしかしたら、来年や再来年あたりにはお笑い第8世代と呼ばれるお笑い芸人が出てきているかもしれませんね。
その時はまた、お笑い第8世代についてまとめてみたいと思います。(笑)
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