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お笑い芸人になりたい人必見!現役芸人がどのくらいモテるのか教えます

連載
公開日:2020年5月20日 更新日:2021年1月5日

執筆:東大卒芸人 山口おべん

1988年生まれ。私立開成中学校・高等学校、東京大学文学部言語文化学科言語学専修課程卒業。W東大卒コンビとして「アメトーーク!」など番組出演。 2020年1月から、コンビで自身のみエージェント制を選択。芸人になった動機はいくつかあるが、一番は「モテたかったから」。

TVを見ていて、「芸人の奥さんってみんな美人」って感じませんか?
そう思って芸人になってしまったという説もある、山口おべんです。

もちろん、美人だから取り上げられるというのはあるでしょうが、この質問をたまに受けることがあるので、世間の方も気になるのですね。
実際のところどうなのか、僕なりに考察してみます。



TVに出ているとモテる

僕は約10回TVに出ています。
チャンスを頂けたことは幸せだとして、正直、TVに出るところまではさほど難しくありません。
そこからインパクトを残して定着するまでが難しい。

けれども、一般の方が一生のうちでTVに出る機会はそうそうありません。
なので、出演経験があれば「TVの人」となって、ちょっとモテます。

見た目が若いのでモテる

芸人は人前に立つ分、同世代より若々しくなります。
これは意識の問題もですし、僕は必要を感じてヒゲ脱毛や歯のホワイトニングをしました。
劇場のお客さんには学生さんもいるので、下の世代との接点もあります。

逆に、一般企業では責任感ある大人な服装・髪型が要求されます。
休日でもシャツにスラックスの人が多いのではないでしょうか。
僕は、夏に新宿でTシャツ・短パン・リュックの人を見たら、お笑い関係者だと考えるようにしています。

そういう両方のギャップで、同世代に交じると浮いて見えるので、ちょっとモテます。

気が利くのでモテる

芸能は上下関係が根強いです。
もちろん、一般の方でも体育会系や営業の方の気遣いは凄まじいのですが、そうでない方も結構いらっしゃいます。

僕など、飲み会での立ち回りは当初全くできなかったのですが、最近は芸能以外の飲みの場に行くと「さすが芸人さん」と言われて驚きます。
褒めてほしいのはそこじゃないんですけどね。

また、トークにおいても、芸人は回す意識が強いので、相手が話しやすいように話を進めます。
すると、とんでもなく優しい&デキる人に見えることがあって、ちょっとモテます。

イジりやすいのでモテる

初対面の男女で相手をイジるのって、なかなかハードルが高いと思います。
でも、弱みが見えてこそ距離感が近づきますよね?

その点、芸人という肩書は、一般人には「イジってください」と聞こえるようです。
自虐もきっかけとしてはいいですが、やり過ぎると引かれます
イジりは相手主導なので、相手にも満足感があります。

あと、自分がイジられると、相手をイジっても嫌味がなくなります。
内容と言葉は選びつつですが、女性でも「意外とヤバい人ですよね?」と言われて喜ぶ人は多い気がします。
周りから突出する機会ってなかなかありませんし、美辞麗句ばかりの人よりよっぽど「本当の私を分かってくれる」と感じるのでしょう。
(ある種、占いが内容関係なく当たっていると感じるのと同じメカニズムです)

ともかく、普通の人よりは距離を縮めやすくて、ちょっとモテます。

同じ芸能系の出会いやすい

芸人が知り合いやすい女性に、同じ芸能系があります。
仕事や付き合いの飲み会で知り合ったり、アルバイト先に芸能系が集まっていたりします。
感覚が合うし、芸能人脈はお互いにプラスなので、仲良くなりやすいです。

芸人はいつ何で売れるか分かりませんし、先輩との繋がりもあります。
上の世代では、飲みの席に女の子を呼べることが必須だった時代もあり、口が堅い芸能系の女性を呼ぶことはWin-Winでした。

真剣交際に発展するかは微妙ですが、魅力的な女性と知り合う機会は増えると思います。

モテたいなら良い会社に入った方がいい

ここまで、芸人がちょっとモテる話をしてきましたが、単にモテたいなら絶対に別の道を選んだ方がいいです。

僕は東大卒芸人なので、学生時代の友人はみんな素敵なお仕事をしています。
あるとき、友人に呼ばれて銀座の合コンに行きました。
男側は他に弁護士・コンサル・銀行員です。

初めのうちは女性陣も珍しさに興味を持ってくれ、男性陣からもイジられ順調でした。
気を良くした僕は、鉄板トークの「吉本からのひと月のギャラが25円だった」話をしました。
そこからの1時間半、正面の女性と一切目が合わなくなりました。

そうですよね。
彼女たちは結婚相手やそこに繋がる人脈を求め、お金を掛けて自分磨きの努力もしています。
金が全てではないにせよ、僕の給料と空気の読めなさは桁違いだったわけです。

コンプライアンスも厳しく、芸能人が遊べない時代です。
モテたくて芸能を目指す時代は、もう終わったのです。

まとめ

芸人はほどほどにモテます。
それは、コミュニケーションの努力や夢への努力をしていればこそです。

以前、ある先輩が「正直…」と濁して言った内容に共感したのですが、それは、

「自分より下の人はいける」

知名度、見た目、社交力、人脈。
何であれ、「この人すごい」と上に見てもらえることが必要です。

モテるかはともかく、興味を持ってもらえることは間違いないので、一つ一つのきっかけを大切にしたいものです。

執筆:東大卒芸人 山口おべん

1988年生まれ。私立開成中学校・高等学校、東京大学文学部言語文化学科言語学専修課程卒業。W東大卒コンビとして「アメトーーク!」など番組出演。 2020年1月から、コンビで自身のみエージェント制を選択。芸人になった動機はいくつかあるが、一番は「モテたかったから」。