好感度ナンバーワン事務所「グレープカンパニー」の特徴や魅力について
執筆:東大卒芸人 山口おべん
1988年生まれ。私立開成中学校・高等学校、東京大学文学部言語文化学科言語学専修課程卒業。W東大卒コンビとして「アメトーーク!」など番組出演。 2020年1月から、コンビで自身のみエージェント制を選択。芸人になった動機はいくつかあるが、一番は「モテたかったから」。
「憧れのお笑い芸人になりたいけど、芸能事務所が多くてどこに所属していいかわからない」という悩みを抱えている人は多いのではないでしょうか?
事務所選びはお笑い芸人として成長していく上で重要となります。
お笑い芸人が所属する芸能事務所は様々ありますが、それぞれ雰囲気や特徴に違いがあります。
今回は多くの人気お笑い芸人が所属する「グレープカンパニー」についてご紹介します。
目次
グレープカンパニーとは
グレープカンパニーは2010年に設立された芸能事務所です。
お笑い芸人をはじめフリーアナウンサー、俳優、YouTuberなど幅広い芸能人が所属しています。
グレープカンパニーという社名は、そのまま「ブドウ」に由来していて「ひと粒ひと粒は小さくても集まったら立派な果実になる」という意味合いでつけられたそうです。
グレープカンパニー設立の流れ
グレープカンパニーの設立にはサンドウィッチマンが大きく関わっています。
サンドウィッチマンは元々、大手芸能事務所ホリプロに所属していましたが、方針の違いからかつて同じホリプロに所属していた「ホロッコ」のほり田さんに誘われ、ほり田さんが立ち上げた「フラットフアイブ」という芸能事務所に所属していました。
その後サンドウィッチマンがM-1グランプリ優勝という快挙を成し遂げ、刺激を受けたほり田さんは、やめていた芸人に戻ることを決意します。
ほり田さんが芸人に戻り事務所を失ってしまったサンドウィッチマンは、フラットファイブに所属していた他の芸人たちも連れ、知人の経営者である中村歩さん(現グレープカンパニー社長)と新たに芸能事務所を立ち上げます。
このような流れでグレープカンパニーが誕生しました。
グレープカンパニー所属芸人
グレープカンパニーには多くの芸人が所属しています。今回はその中でも特に代表的なお笑い芸人をご紹介します。
・サンドウィッチマン
・カミナリ
・永野
・ティモンディ
・わらふじなるお
・東京ホテイソン
・ゾフィー
・お見送り芸人しんいち
好感度ナンバーワン芸人のサンドウィッチマンをはじめ、「ゴッホより普通にラッセンが好き〜」でブレイクした永野や、第七世代として人気急上昇中なティモンディなどのお笑い芸人が所属しています。
賞レースでも活躍
グレープカンパニー所属のお笑い芸人は賞レースでも実績を残しています。
<M-1グランプリ>
・サンドウィッチマン 優勝
・東京ホテイソン ファイナリスト・ラジャタイ 準決勝進出
<キングオブコント>
・わらふじなるお 準優勝
<R-1グランプリ>
・お見送り芸人しんいち 準決勝進出
<女芸人No.1決定戦 THE W>
・あぁ〜しらき ファイナリスト
<ABCお笑いグランプリ>
・東京ホテイソン 準優勝
上記に加え、2021年で終了することが決まった歌ネタNo.1を決める「歌ネタ王決定戦」でも、お見送り芸人しんいちが2年連続でファイナリストになるなど、数多くのレースでグレープカンパニー所属の芸人が結果を残しています。
歌ネタが人気のお見送り芸人しんいちは、今年度の新番組「歌ネタゴングSHOW 爆笑!ターンテーブル」でジャニーズWESTメンバーと歌ネタを披露し話題を集めており、特にこれからの活躍に期待されているようです。
様々な芸能人が所属している
グレープカンパニーにはお笑い芸人だけではなく、幅広い芸能人が所属しています。
・高橋秀樹(俳優)
・高橋真麻(フリーアナウンサー)
・今江敏晃(東北楽天ゴールデンイーグルス コーチ)
・如月琉(マジシャン)
・佐藤大地(構成作家)
俳優やフリーアナウンサーに加え、アスリートやマジシャン、「人間観察バラエティ モニタリング」や「突然ですが占ってもいいですか?」など現在放送中の人気番組を担当している構成作家などが所属しています。
グレープカンパニーに所属するには
オーディションに参加する
グレープカンパニーには養成所が無いので、所属する為にはオーディションを受ける必要があります。
グレープカンパニーのオーディションには、公式HPにあるエントリーフォームから応募することができます。必要事項を入力し応募しましょう。
応募資格
・25歳以下の方(コンビ、トリオの場合全員が25歳以下)
・プロダクションや芸能事務所と未契約の方
応募資格に年齢制限がありますが、当時31歳・33歳コンビのラジャタイが受かったという過去があります。応募資格を無視し応募した結果、合格しその後所属できたそうです。
グレープカンパニーにご興味がある方は、条件外の場合でもとりあえず応募してみるのがよいかもしれません。
オーディションの流れ
グレープカンパニーのオーディションでは、下記の3段階によって構成されています。
1.第1次審査 (ネタ動画による審査)
2.第2次審査 (ネタ見せによる審査)
3.第3次審査 (事務所運営ライブに出演)
ネタ動画の審査に通った場合、対面でのネタ見せに進みます。ネタ見せに受かった方はその後、グレープカンパニー運営のライブに出演することができます。
事務所のライブで活躍し、認められれば晴れてグレープカンパニー所属芸人となることができます。
※現在コロナの影響により対面でのネタ見せを中止している場合があります。詳しくは公式HPよりご確認ください。
▶︎グレープカンパニー公式HPはこちらから
グレープカンパニーの魅力・特徴
バーターを使っての出演はしない
グレープカンパニーではバーター出演を行わない戦略を取っています。バーターとは、芸能界の業界用語で「抱き合わせ出演」という意味を持っています。
人気のバラエティ番組でレギュラーを務める出演者と、同じ事務所の売り出し中若手タレントを出演させる、ということをバーター出演と呼びます。
1つの番組で2倍の宣伝ができるので、バーターを積極的におこなう事務所も多いですが、グレープカンパニーはそれをおこなわないので、制作側など業界からの評判がとても良いと言われています。
また仕事が決まった際には、「自分たちの力で仕事を獲得できた」とタレントのモチベーションアップにも繋がるそうです。
良心的な給料配分
芸能事務所に所属する際、給料配分については特に気になると思います。
事務所の規模や方針などにより、事務所と所属するタレントの配分割合は変わりますが、「グレープカンパニーはタレントの配分が多い」とサンドウィッチマン自身が公表しています。
・吉本興業 (タレント約1割:事務所約9割)
・松竹芸能 (タレント約2割:事務所約8割)
・人力舎 (タレント約5割:事務所約5割、6割:4割の場合もある)
・太田プロ (タレント約6割:事務所約4割)
・グレープカンパニー (タレント約6割:事務所約4割)
※上記はあくまでも目安です。実際と異なる場合があります。
タレントによって割合が変わることもありますが、このように他事務所に比べてグレープカンパニーは良心的な給料割合であることが分かります。
好感度ナンバーワンなイメージ
グレープカンパニーには何と言っても、好感度が高いという特徴があります。
はじめは東日本大震災から現在も寄付を続け、総額約5億円を地元である仙台市に寄付したことで知られるサンドウィッチマンが所属する事務所として、好感度が上がりました。
その後バーターを使わない戦略方法やアットホームな事務所の雰囲気などもあり、現在は事務所全体での好感度が上がりました。
高橋秀樹さん・高橋真麻さんが事務所を移籍した際には「グレープカンパニーに移籍して自分の好感度も上がった気がする」と仰っていたほど好感度の高さが芸能界で広く認知されています。
そんな好感度の高いグレープカンパニーではチャンネル登録者数86万人以上のYouTubeチャンネルを運営しています。
優しいスタイルでのネタや話術が好かれるサンドウィッチマンから、売り出し中の若手までのネタや漫才動画などを日々配信しています。
ライブでの雰囲気も見ることができるので、ぜひご覧ください。
▶︎グレープカンパニーチャンネルはこちら